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第123号 (2025/08/15)
四期目の当選を果たして 参議院議員 西田昌司

三重苦の選挙

皆様のおかげで4期目の当選を果たさせていただきました

 今回の選挙は私にとっては4回目の選挙でした。父・吉宏の3回の選挙をあわせ7回の参議院選挙を戦って参りましたが、間違いなく一番厳しいものでした。にも拘らず、当選できたのは、ご支援いただいた皆様方が1票1票積み上げていただいたお陰です。あらためて心より感謝申し上げます。
 苦戦の原因は、派閥の還付金の不記載と北陸新幹線、さらにひめゆり発言が逆風となったことは間違いありません。しかし、還付金については、誰より早く事実関係を整理し、政倫審にも率先して出席して説明責任を果たしました。そして参議院の特別委員長も直ちに辞職しました。さらに、当時の岸田総裁に還付金を受けた全員の政倫審への出席を要請し、従わない者は非公認にすることを提言いたしました。また、還付金の支出先が不明朗な者はその全額を党が没収した上で、国に寄付をすることにより事実上の100%課税をすべきことも提言しました。特に安倍総理の遺言を無視して、還付の継続に関わった5人組には、厳罰を課すべきと進言していましたから、私は自身が出来うる限りの政治責任を果たしたつもりでいました。
 また、北陸新幹線のルートはすでに8年前に決定しております。後は駅位置を決めるだけが課題となっていました。6年前の参議院選挙には何の異論も無かったのですが、今回の参議院選挙直前になって、突然、米原ルートが浮上してきました。このルートは過去に新幹線プロジェクトチームで正式に議論をして、便益で小浜ルートに劣る上、沿線の自治体やJRの賛同が得られないために採用されなかった経緯があります。この事実は今も変わりません。何故、今回の選挙の争点になるのか全く意味が不明でした。
 最後のひめゆり発言ですが、事実関係は、産経新聞の月刊誌「正論」で詳細を説明していますが、沖縄県民を侮辱するような意図は全くありませんし、そういう発言自体していません。ところが、私を非難する決議が、沖縄の議会でされたということがマスコミで連日連夜報じられることにより、私に対する負のイメージが植え付けられて行きました。
 こうしたことが重なり、空前の大逆風が吹き荒れました。得票数も前回の421,731票から190,104票と半分以下に激減し、次点の共産党との差は26,299票という僅差でしたが、何とか議席を守ることができました。今回の選挙の結果を受け止め、素直にそして謙虚に反省し、自民党の議席を守らせていただいた皆様方に深く感謝をし、この6年間の議員としての職責を全うし支援していくことをお誓い申し上げます。

これからの政局

 参議院選挙の結果、自民党は大惨敗しました。非改選の議席も含めて自公で過半数という低めの目標にさえも届きませんでした。衆参ともに自公の過半数を割り込んでしまったのですから、石破総理の責任は免れないとは当然ですが、この原稿を書いている7月末の時点では、未だ自らの出処進退を明らかにされていません。これは驚くべきことです。最後は政治家としての矜持を示してもらいたいものです。
 いずれにしても、昨年の衆議院選挙と今年の参議院選挙で大幅に議席を減らし、自公の過半数を割り込んだ責任は否定しようがなく、今年中には新しい総裁と新しい総理大臣が誕生することになるでしょう。それが誰になるかは全く予想がつきません。

自民党敗北の原因

選挙戦最終日、スタッフの皆様と出発前の記念撮影

 昨年の衆議院選挙の敗北の原因が、派閥の還付金の不記載問題にあった事は否めません。そのため、石破総理にすれば、自身が不記載に関わってないのに、なぜその責任を問われるのか、不本意ではあるでしょう。しかし、だからこそ、解散前にこの問題について党としてけじめをしっかりつけておくべきでした。それをせずに解散したしたことが敗北の最大の原因です。
 また、今年の参議院選挙の敗北の原因は、昨年の衆議院選挙で国民民主党が躍進した原因の分析をしていなかったことです。手取りを増やすという言葉が、国民の心を掴んだのです。彼らは、昨年は所得税の減税を掲げ、今年は消費税の減税を訴えていました。自民党それに対して、何をしたのでしょうか。当初は消費税の減税も検討の対象になっていましたが、結局はそれを否定し、給付金の支給に変えました。「消費税は社会保障の重要な財源だ。これを守らなければならない」と党の幹事長が消費税減税を完全否定しました。国民生活を守ることより、財政を優先する自民党に国民は失望したのです

バブル後の貸し剥がし

 そもそも、失われた30年と言われる景気低迷は何が原因だったのでしょうか。私はずっとそのことを考えて参りました。私が京都府議会議員になったのは平成2年のことです。まさにバブルの絶頂期に私は議員になりました。その後ほどなくして、バブルは終わりました。しかし、経済が本当に悪くなったのはその後です。不良最近処理と言う名の貸し剥がしを金融機関が始めたからです。私の知り合いの企業も何件か、この貸し剥がしによって倒産させられました。
 当時、多くの企業は銀行から手形借り入れと言う方法で資金を調達していました。1年後に返済期限がある手形を銀行に渡して、お金を融資してもらうのですが、通常は、1年経ったら新しい手形を発行し、それと交換することによって返済が先延ばしされていました。これが当然のルールとして常態化されていたのです。ところが、突然銀行がそれを拒否したのです。
その原因は、1988年に締結されたバーゼル条約にあります。それまでは銀行の自己資本率は4%で良いとされていたのが突然8%に改正がされました。その当時、日本の銀行は預金残高で世界トップ20のうちの多数を占めていました。しかし、自己資本率を倍増することを義務付けられたため、増資をするか貸し出し額を減らすか、どちらかの選択に迫られたのです。バーゼル条約が実行されたのは90年代後半ですが、その当時、日本は既にバブルが崩壊して景気停滞の時代です。増資をする事は実質困難でした。本来は政府が資本注入して自己資本率を上げてやれば良いのですが、その当時の日本の政治状況はそれを許しませんでした。バブルを作り出した銀行になぜ公的資金を注入するのかという感情論が罷り通り、結局、公的資金の注入は遅れました。その結果起きたのが銀行による貸し剥がしです。貸し出し額を減らして、総資産額を減額することにより自己資本率を上げることしか、銀行には選択肢が無かったのです。

投資不足が景気低迷の時代を作った

選挙戦で有権者に熱い思いを伝える西田昌司候補の様子

 90年代後半から行われた貸し剥がしで、ピーク時には540兆円あった銀行の融資残高は、410兆円に一挙に激減しました。その後も融資残高はコロナ禍まで殆ど伸びずに推移しています。企業は、貸し剥がしに懲りて銀行からの借入を敬遠しているのです。経済活動の主体となるはずの企業が、投資よりも貯蓄の方が多い状態が続いているのです。民間企業の投資不足、これが失われた30年の正体です。
 こうした民間企業の投資不足が続いているなら、景気対策として政府が財政出動をすべきだったのです。ところが、全くと言っていいほど行われてきませんでした。
 間違いの原点にあるのは新自由主義と言う経済理論です。政府が経済に口出しするよりも、市場に任せるべきで、市場競争よって企業は淘汰されるべきという弱肉強食の市場原理主義が罷り通る様になったのです。市場が自由に機能を発揮するためには、政府の権限を極力減らすべきである。それが規制緩和です。郵政の民営化もその典型です。
 郵便貯金は、タンス預金として眠っていたお金が郵便局に集められ、公共事業のために使うという優れた仕組みでした。ところが、そういう仕組みがあるから、大切な資金が無駄な公共事業に使われていたのである。郵便貯金は公共事業ではなく、市場を通じて最も効率的なところに使われるべきである、という理屈のもとで郵政が民営されました。その結果は公共事業の激減です。ただでさえ民間企業の投資が激減して景気が低迷している上に公共事業を減額したのですから、経済は大打撃を受けました。特に、地方は経済的に大変な困難に陥りました。地方を活性化させるには、地方に投資することが必要だというのは当然の理屈です。
 ところが、市場原理主義による政策は、その地方に投資していた公共事業などの投資を決定的に少なくしてしまいました。その結果は地方の荒廃です。地方分権の議論もその典型です。地方に権限を与えるから権限を行使できるために、しっかりした組織を作るべきである、そういう理屈で地方自治体の合併が進められました。しかし、合併をした後のそれぞれの地域に配分された予算は、合併する前よりも明らかに減額されています。地方の行政効率化が図られたのです。確かに、行政の効率化は言葉としては正しいでしょう。
 しかし、現実は異なります。地方の予算を増やせば当然地方は発展します。ところが、地方の予算を減らしては発展できるはずがありません。まさに、こうした間違った論法が、この30年続けられてきたのです。
 私は今回の選挙で、大変な苦戦を強いられましたが、私を支えていただいたのは、そうした間違った市場原理主義を正すために活動をしてきた西田昌司を信じていただいた皆様方のおかげです。そのことしっかり認識して、この6年働いていきます。これからもよろしくお願い申し上げます。

瓦の独り言
「おしょらいさん」


羅城門の瓦

 酷暑の季節。 頭に氷おいて涼を求めても直ぐに溶けてしまう昨今です。
さて、京都ではお盆の8月7日から10日にかけて「おしょらいさん」をお迎えします。瓦は子供のころ「おしょらいさん」の意味が分からなかったのですが、あるお寺さんから次のような話を聞きました。
自分の両親とその両親(祖父母)、また3代前にさかのぼる(祖々父母)、さらに5代まえにさかのぼっていくと、高々100年位の年月に自分のDNAに繋がるご先祖様が62人
(2の1乗+2の2乗+2の3乗+2の4乗+2の5乗)いらしゃる。全て顔と名前が分かるわけではないが、これらの人々を「おしょらいさん」と呼んで、お盆には手厚くお迎えし、16日には「送り火」と共にお送りする。これがお盆における「おしょらいさん(お精霊さん)」のゆえんで、決して無縁さんのことではない。
 京都のお盆は8月13日から16日にかけて行われます。宗旨によって異なりますが8月7日を「七日盆」といい、おしょらいさん(ご先祖さん)をお迎えするために仏壇を美しく整えたり、精進膳の準備に取り掛かります。こうしてお迎えした「おしょらいさん」をお送りする「送り火」は、16日に別れを惜しむように玄関から街角へ、そして川へ、さらに遠くまでと山に登り、それが「大文字」の送り火に発展していったといわれています。
 ところが、この「大文字(五山の送り火)」のことを「大文字焼き」といっているマスコミがあるとのこと。宗教行事である「五山の送り火」を上空から観光もどきにしている人もいるとか。本当の京都人であったなら、決して「大文字焼き」とは言わないし、心静かに「おしょうらい」をお送りするものです。
 この度、本当の京都人の代表として国政をゆだねる「西田昌司参議員」も、京都人すべての「おしょうらいさん」に守られ「経世済民こそ政治の使命。日本の背骨を取り戻そう」を実現していただける、と思っているのは「瓦」一人ではないと思っています。
(暑さの厳しい候、みなさま、お体ご自愛下さい)

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